日本は中国、アメリカ、ドイツに次ぐ世界第4位の貿易大国です。
ご存知の通り、日本は資源が乏しく、原油や工業原料などの大部分を海外から輸入して、それを加工・製品化して輸出する加工貿易を得意として経済成長を遂げてきました。
まさに貿易なくして現在の日本経済は成り立たないほど、海に囲まれた国である日本にとって貿易は切っても切れないものなのです。
そして2020年。日本の貿易総額(輸出額と輸入額の合計)は約136兆円で、この金額は日本の国家予算(2020年度一般会計約102.7兆円)を上回っています。
これまで日本は国内外の様々な経済動向や産業構造の変化などの影響を受け、その局面を乗り越えて大きく拡大をしてきました。
経済のグローバル化が進み貿易環境は以前とは大きく変わり、更に現在は新型コロナウィルスによって日本だけでなく、世界の産業・貿易構造が転換期にあります。
国内だけでビジネスが完結することはほとんどなくなり、ヒト・モノ・カネ・情報のグローバル化が当たり前の時代です。ビジネスに携わる人の多くは国境を跨いでの取引を避けることは難しいのではないでしょうか。
外国の相手とモノ(商品)やサービスの売り買いをする貿易取引では国内取引とは違い、言葉・文化・商習慣が異なる為に、様々なトラブルが発生しがちです。
その海外との取引を円滑に進める為に制度やルール、また専門用語の正しい理解が求められます。
これからの時代のグローバルで活躍する人材には、貿易知識は必須の知識・教養になるでしょう。