・貿易をするにあたって必要なこと
・貿易取引のリスク
・貿易取引の注意点
貿易は、海外の人たちと取引をして製品を売買するため、正しい知識が必要です。
近所のスーパーでリンゴを買うのとは訳が違い、言葉や文化、商習慣が違う人たちと取引をすることになるのです。
あと海外との文化の違いもかなり大きい要因や。
正しい知識がないと、下記のようなことが起こりえます。
・騙される
・利益が出ず、赤字になる
・知らずに法律違反をしてしまう
個人輸入やったら自分が使うという名目で自己責任で割と簡単に輸入できるけど、それを転売している人も普通にいるよね。
例えば電気用品安全法を全く気にせずに中国から質の悪い家電を輸入して発火したとかなったら、大変な問題になるから。
ボランティアではなく、利益を得るためのビジネスとして貿易をする訳ですから、損をしたり、違法行為のようなリスクを犯したりすることは絶対に避けなければいけません。
正しい貿易知識があるとリスクやトラブルを回避して、貿易に慣れていないライバル会社よりもより大きな利益を得る可能性があります。
では、実際に取引を行う場合、どのようなリスクや注意点が発生するのでしょうか。
一番大きなリスクは「取引相手」の信用です。
海外という物理的に距離がある会社と取引をすることで、相手のことをよく知らない、状況が随時分からないとなると、取引相手への信用のリスクが生じます。
これらのリスクを鑑みないと、損をする可能性が高くなります。
日本はビジネスの取引においては本当にしっかりとしているので、このようなリスクがあることを不思議に思う方もいるかもしれません。
もちろん人や会社にもよりますが、海外の会社との取引では下記のようなことが起こり得ることを念頭に置いておくとよいでしょう。
・支払いをわざと遅らせる
・粗悪品を発送する
・商品の梱包や包装が不十分
・納期が1ヶ月以上遅れる
・よく分からない項目を入れた金額を請求してくる
これは良い悪いではなく、商習慣の違いです。しかし、国によってはこれらが一般的という国もあります。
海外とのやり取りなので、為替のリスクも発生します。
為替は日々変動していますので、極端な円高や円安に為替が振れてしまうと儲けが大きく減ったりすることもあります。貿易取引においては為替変動も常に意識をしなければいけません。
貿易を行うためには、国際的な規制の理解は必須です。
この規制を理解せずに「儲かるかも!」と盲目的になってしまい、税関で貨物が止まり、大赤字になってしまうケースはよくあります。
では、どのような規制があるのでしょうか。
大枠で見たら「当たり前」と思うかもしれませんが、これが実際の商取引になると、知らずに規制を無視して進めてしまっているケースが本当によくあります。
また「世界の条約」や「各国の規制」を理解していないと、送れると思った製品が送れなかったり、税関で止められたりして大赤字になるケースもよくあります。
本章で学んだことを練習問題を解きながら復習しましょう。できるだけトピックを見ないで解くことをお勧めします。