・貿易取引とは
・貿易のメリット
・貿易と経済の関係
現代社会では貿易によって経済が支えられています。
あなたの身の回りの製品が安い価格で買えたり、いつでもどこでも、買いたい時に買えたりする状態であるのは貿易のおかげです。
外国に商品を売りたい人・会社を輸出者と言い、それを買いたい人・企業を輸入者と言います。貿易ではこの輸出者と輸入者が売買を行う行為です。
しかも言葉も違うし・通貨も違うし・文化も違う。詳しくは次のカリキュラムで勉強するけど、国内取引と貿易取引は全然違うねん。
生産や取引を特定の国・地域だけではなく、世界をベースにすることで、多種多様の製品が作られ、また多くの人の手に行きわたるようになります。
安い製品だけでなく、高価だけれど珍しいもの、希少なものも入手出来るため、貿易により物質的には豊かな世の中が形成されているのです。
世の中に貿易があることによって、以下のような様々なメリットが生まれます。
それぞれの国や地域によって得意なモノは異なります。
例えば、製造の技術が高い日本では製品を自国で加工して輸出するのが得意ですし、一方で東南アジアのタイではその暑い気候によって生産されるマンゴーやドリアンなどが有名です。
それぞれの国が得意な分野の生産に特化することで、世界全体での生産量を増やすことができます。
得意なモノを生産するには別のメリットもあります。
得意な製品を作ることで他国の製品よりも品質や価格面でメリットを出すことができ、自国だけでなく他国でも販売シェアを伸ばすことができます。
そうすると質の高い自動車が安い・一般的な価格で買えるということで、世界中でシェアを伸ばしていったんや。
貿易をすることで世界の経済が伸びていき、それぞれの国が豊かになっていきます。
例えば、今では先進国・途上国に限らず色んな国の人がスマートフォンを持っていますよね。
インターネットやスマートフォンという市場が世界中で広がり、スマホは大量に生産されることにもなったので、所得の安い国であっても手に入れることが出来るようになりました。
このように貿易取引で産業が世界中に広がるため、主に賃金の安い発展途上国が生産地となるようになりました。だから経済が拡大することで特に人件費が安い国で雇用が生まれ、消費も生まれるのです。
昨今では中国や東南アジアの一部の地域での人件費の高騰もあり、またテクノロジーの発達により機械化・IT化が進んでいるのですが、マンパワーを必要とされる産業では人の雇用が進んでいきます。
本章で学んだことを練習問題を解きながら復習しましょう。できるだけトピックを見ないで解くことをお勧めします。